麻酔薬の分類
エステル型
コカイン、プロカイン、クロロプロカイン、テトラカインなどが含まれる。アレルギーが起こりやすい。血中エステラーゼで分解される。
アミド型
リドカイン、メピバカイン、ジブカイン、ブピバカインなどが含まれる。肝でゆっくりと分解される。
麻酔薬の効き方
一般に細い神経から順に麻酔されていく。順序としては、血管運動神経、温痛覚、触覚、圧覚、運動の順番である。このため、麻酔が効いたかの評価は痛みを感じるかで行う。
エピネフリン添加
基本的に局所麻酔薬はエピネフリン添加で用いる。これは血管が収縮するため吸収が遅くなり作用時間が長くなったり、局所に麻酔薬がとどまり血中濃度があまりあがらないなどの効果を狙ったものである。しかし、糖尿病、甲状腺機能亢進症、高血圧といった全身性疾患を持っている場合は用いない。また指先など終動脈となっている部位では壊死を防ぐために用いない。
作用時間
ブピバカインは作用時間が長く、コカイン、プロカインは作用時間が短い。これは上記の説明で明らかである。
合併症
局所麻酔中毒
局所麻酔薬による中毒症状である。30分位たってからおこる遅発型と即時型の二種類ある。即時型ではいきなり痙攣や意識の消失、循環虚脱(ショック)がおこる。遅発型の場合は段階的発現が特徴的であり、始めは刺激症状とよばれる中枢神経症状であり舌、口のうずきから始まり、めまい、耳鳴、興奮などがおこり、ついで抑制症状と呼ばれる中枢神経症状がおこる。これは意識消失や痙攣、呼吸停止である。そのあと心血管系に症状がでて循環虚脱にいたる。治療は痙攣、循環虚脱に準じた対症療法であり、初期症状である舌、口のうずきなどを見逃してはならない。
アナフィラキシーショック
エピネフリンによる反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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